ペットの飼い方と飼育マナー

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結論:最初に必要なのは「安心して眠れる場所」と「トイレ」の2つだけ

犬を迎えるとき、あれもこれもと買い揃えたくなります。ですが初日に本当に要るものは多くありません。

優先順位をつけるなら、①落ち着いて休める場所(ケージ・サークル) ②トイレ ③食器と水。この3つがあれば初日は越えられます。おもちゃも服もお手入れ用品も、その子の性格が分かってから選んだほうが失敗しません。

逆に、迎える前に必ず済ませておきたいのは「買い物」ではなく「手続きの確認」です。犬を飼うことには法律上の義務が伴います。ここから順に説明します。

【最初に】飼い主に法律で義務づけられていること

知らずに飼い始める方が意外と多い部分です。犬は狂犬病予防法という法律の対象で、飼い主には次の義務があります。

やることいつ
市区町村への登録申請犬を取得した日から30日以内(生後91日以上の犬)
狂犬病予防注射年度に1回
鑑札と注射済票を犬に装着常時

登録すると鑑札が交付されます。注射を受けると注射済票が交付されます。この2つは犬に着けておくことが法律で決まっています。「首輪に着けると重そう」と外している方を見かけますが、迷子になったときに飼い主にたどり着く手がかりでもあります。

マイクロチップについて

令和4年(2022年)6月1日から、ブリーダーやペットショップで販売される犬・猫にはマイクロチップの装着と情報登録が義務化されました。ペットショップ等から迎えた場合は、すでに装着されているはずです。

その場合は飼い主情報の変更登録を忘れずに。また、マイクロチップの情報登録が鑑札の代わりになる特例制度を設けている市区町村もあります。お住まいの自治体の窓口で確認してください(対応は自治体によって異なります)。

迎える前に揃えるもの(優先順)

1. ケージ・サークル ── まずここから

いちばん最初に用意したいものです。新しい環境に来た犬にとって、「ここにいれば安全」と思える囲われた場所があるかどうかで、その後の落ち着き方が変わります。留守番や来客時、災害時の避難にも役立ちます。

選ぶときは成犬になったときのサイズで。中で方向転換ができ、伏せて手足を伸ばせる広さが目安です。子犬のサイズで買うと、すぐ買い直しになります。

2. トイレトレーとシーツ

迎えた初日から必要です。トレーは体がすっぽり収まるサイズを。小さいとはみ出して失敗が増え、「できない子」と誤解する原因になります。

シーツは消耗品なので、まずは少量で試して、吸収量とサイズが合うか確かめてからまとめ買いするのがおすすめです。

3. 食器と水入れ

フード用と水用で2つ。倒れにくい重さがあるもの、滑らないものを選びます。

あわせて考えたいのが高さです。床置きだと首を下げ続ける姿勢になり、シニア期に入ると負担になります。食事台を使うと、その負担を減らせます。詳しくはシニア犬がごはんを食べないでも触れています。

4. 首輪・リード・迷子札

首輪は指が2本入るゆとりが目安。子犬は成長が早いので、サイズ調整の幅があるものを選びます。

迷子札は必ず着けてください。マイクロチップは読み取り機がないと確認できませんが、迷子札はその場で誰でも読めます。連絡先が分かることが、いちばん早い再会につながります。

ハーネスは抜けないことが最優先です。購入前に愛犬の胸囲と首囲を測り、商品ページのサイズ表と照らし合わせてください。「小型犬用」という表記だけで選ぶと合わないことがあります。

5. ベッド・クッション

ケージの中に敷くものです。洗える素材が扱いやすく、丸洗いできるかどうかを基準に選ぶと後悔しません。

6. お手入れ用品

ブラシ、爪切り、歯みがきグッズなど。これは急ぎません。迎えてから毛質や性格に合わせて選ぶほうが無駄になりません。

ただ、体を触られることに慣れさせる練習は早く始めてください。爪切りや通院で必ず必要になります。

迎えた初日〜1週間の過ごし方

ここが最も間違えられやすいところです。かわいくて構いたくなりますが、最初の数日はそっとしておくのが正解です。

  • 初日はケージから出さず、静かな場所に置く。環境が変わるだけで犬には大きなストレスです
  • 来客を呼ばない。「見せたい」気持ちは分かりますが、慣れてからで十分です
  • 寝ているときは起こさない。子犬は1日の大半を寝て過ごします
  • 下痢・嘔吐・食欲不振がないか観察する。環境変化で体調を崩すことがあります。続くようなら動物病院へ
  • フードは前の飼い主・お店で食べていたものを続ける。変えるなら落ち着いてから、1〜2週間かけて少しずつ

守りたい飼い主のマナー

散歩のとき

  • 排泄物は必ず持ち帰る。ふんは袋に取り、おしっこは水で流す。マナーとして水入りのペットボトルを持つ人が増えています
  • リードは短く持つ。すれ違いのときは特に。伸縮リードは便利ですが、住宅街や人の多い場所ではロックして短く使います
  • ノーリードにしない。「うちの子は大丈夫」が事故のもとです。ドッグランなど許可された場所以外では必ずリードを
  • 他人・他犬に近づけない。犬が苦手な人はいます。挨拶させるときは必ず相手に確認してから

住まいのまわりで

  • 吠え声への配慮。とくに集合住宅では、留守番中の鳴き声に気づきにくいので注意が必要です
  • 共用部ではリードを短く、抱きかかえる。マンションのエレベーターや廊下では、他の住人への配慮を
  • 飲食店・公共施設のルールを確認する。同伴可でも条件があることがあります

マナーは「怒られないため」ではなく、犬と一緒に行ける場所を減らさないためのものです。一人の不注意が、その地域全体の「犬お断り」につながることがあります。

よくある質問

Q. 迎える前に、いくらぐらい用意しておけばいいですか?

商品によって幅が大きいので金額は断言できませんが、初期費用より「毎月かかるもの」で考えるほうが現実的です。フード、シーツ、予防(狂犬病・フィラリア・ノミダニ)、そして病気やケガの治療費。犬の医療には公的保険がなく全額自己負担です。詳しくは犬のペット保険の選び方をご覧ください。

Q. ケージは必要ですか? かわいそうな気がします

閉じ込めるためではなく、犬が安心できる自分の場所をつくるためのものです。犬はもともと狭くて囲われた場所を好みます。留守番中の事故防止にもなりますし、災害時の避難所ではケージに入れることが求められる場面もあります。

Q. しつけはいつから始めればいいですか?

環境に慣れてからで構いません。まずはトイレと、体を触られることに慣れるところから。基本的な進め方はすぐに役立つペットのしつけ方で解説しています。

まとめ

  1. 買い物より先に登録・狂犬病予防注射・鑑札と注射済票の装着を確認する(法律上の義務)
  2. 最初に要るのはケージ・トイレ・食器の3つ。他は性格が分かってから
  3. ケージは成犬サイズで選ぶ
  4. 最初の数日は構わずそっとしておく
  5. マナーは犬と行ける場所を減らさないためのもの

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参考にした情報

※手続きの詳細・必要書類・手数料は市区町村によって異なります。必ずお住まいの自治体の窓口でご確認ください。
※記載内容は2026年7月時点のものです。
文責:best-dogfood 編集部

犬を飼うなら覚えておきたい飼い主のマナー

飼い主には周囲の人達に配慮し、迷惑をかけないように守るべきマナーがあります。

散歩のマナー

  1. リードは必ずつける
     
    散歩に行くときは必ず犬にリードをつけます。何かあったとき、いつでも犬を制止できる状態にしてくおくのは飼い主の義務です。
  2. リーダーウォークは基本

    散歩中はつねにリーダーウォークを心がけましょう。飼い主が主導権を握っていえれば、散歩中のトラブルを未然に防ぐことが可能す。
  3. 排泄で迷惑をかけないようにする

    他人の敷地や堀などに排泄をさせないことが大事です。トラブルにならないためにも絶対に守らなくてはいけないマナーです。

  4. オシッコをしたときには水で流す
    塀や電柱、道路などにオシッコをしてしまったときには、水をかけてキレイに流しましょう。散歩にはペットボトルに水を入れて持っていくことをオススメします。
  5. フンはきちんと持ち帰る
    もし散歩中にフンをしてしまった場合、必ず持ち帰りましょう。ビニール袋を裏返して使うことで、手を汚さずに簡単に回収することができます。

公園のマナー

公園内では、リードは絶対に離さない、排泄物は持ち帰るといったマナーを必ず守りましょう。

また、犬同士を会わせるときには「そちらのワンちゃんとあいさつさせてもいいですか?」と一言ことわるなど、ほかの飼い主さんへのマナーも大切です。

公園には色んな犬がきています。一見、温和そうに見えても急に吠えかかったり、ケンカになることがあるので、犬同士を接触させる場合はくれぐれも注意してください。

犬同士を接触させるときは、あらかじめ様子を見ておき、ほかの犬とも上手に接している穏やかそうな犬と触れ合わせてもらうのがオススメです。